陰とは、人体内にあって精を蔵し、必要に応じてそれを出し、陽を働かせる君主である。
陽とは、人体外にあって陰より精を受け、これによって体外からの邪を防衛する臣下である。
これは、鍼灸師の聖典『黄帝内経素問』の陰陽応象大論篇という場所に記載されている一文の口語訳です。
何となく意味が伝わってきますでしょうか。
東洋医学は陰陽論(学説)をベースにして、様々な事象をとらえて臨床に応用しています。
陰と陽は、寒と熱であり、男と女であり、上と下であり、表と裏でもあります。
私の鍼灸施術が目指すところは、大人も子供も同じです。
そこで、最初の文章です↑。
体の中が順調で内臓が正常に働いていると、そう簡単に外界の変化に悪影響を受ける事が無い。
つまり、人っていうのは「体の中の様子が表に現れる」という単純な事を言っているのです。
例えば今日、担当させて頂いた患者様の様々な症状。
長期間の耳鳴り(頭鳴り?)に悩むご婦人も、産後の前頭部発疹になやむお母さんも、小児はりを受けに来てくれている便秘ぎみのお子さんも、五十肩のおじさまも、喘息のボクも、etc。
みーーーんな、まず最初に見る所はお腹です。
とにかくお腹を強くする。 体の中の状態を出来るだけ立ち上げる。
体が立ち上がってないのに、色んなもの詰め込んでも効果ありません。
変化の現れ方は人それぞれ。
ステップ・バイ・ステップ。
焦らずに、でも着実に。