ご存知ですか?


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本当に、久しぶりの投稿になってしまいました・・・。
みなさん、如何お過ごしですか?

さて、みなさんは『小児はり』ってご存知ですか?
江戸時代から関西で広まった小児はり。
今では全国に広まっていますが、まだまだ認知度が低い様です。

そこで今日は小児はりの紹介です。

小児はりと言っても、大人に使用する毫鍼と言って刺す鍼は使いません。
対象の年齢が0歳~12歳位であるため、刺激量は極々少しです。
そのため、皮膚に接触(摩擦)する事を主な目的とした道具がいくつも開発されています。

一つ目のポイントは、はりと言っても刺さないと言うこと。
受けている子供は眠ってしまうほど、心地の良い刺激です。

そして、施術する時間も平均5分~10分程度と短いのです。
いくら刺さない鍼と言っても、長時間の刺激は子供にとって逆に負担になるのです。
短い時間で、その子に必要な刺激量を入れて終了します。
その代わり、3日~7日間程度連続して施術するのです。
イメージで言うと、大人で行う刺激量を一日で行うと刺激過多なので、数日に分けると言う事です。
その後は、1か月後にまた数日、様子を見ながら数週間に1回と言う様に経過次第で施術間隔も
空けていくのが普通です。

二つ目のポイントは、施術時間は数分であること。
数日間連続で行う事です。

それでは、何に効くの?って事になります。
主な適応症状は、所謂【疳の虫】です。

疳の虫=小児神経症でしょうか。
夜泣き・不機嫌・奇声・夜驚・噛みつくなどの小児の不定愁訴。
それから、便秘や偏食、チックやオネショ、自閉症など様々な症状に対して行われます。
こどもの半健康状態(放っておくと不健康に!?)や薬が効きにくいものに、『小児はり』は大変有効です。

微弱な刺激で、短時間、薬の効きにくい症状に有効。

大切なお子様だから、出来るだけ自己治癒力を活かした自然な治療をしてあげたいですね。
もっともっと、小児はりを知ってもらう為に、きゅうあん鍼灸治療院でも今後様々な活動を予定しています。

日本には小児はりがあります。
小児はりで、こどもの笑顔が増えます様に。

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