生理痛 20代女性
症状
生理痛。
体に熱がこもって辛い。
治療経過及び結果
来院時の症状月経直前から1日目、2日目にかけて酷い下腹部痛が出てくる。
月経周期も不安定。
体に熱がこもりやすい。
ふくらはぎがダルくなる。
経過初診時は月経3日目で下腹部痛がやや残っていた。
下腹部痛に対応する施術を行い、次の月経周期に備えた継続治療の必要性を説明した。
第2診では月経直前であった。下腹部痛を訴えており、非常にお腹が張っていた。
体の熱感も訴えており、腹部から下肢にかけての循環を改善する施術を行った。
第3診では、初診から2回目の月経終了後であったが、下腹部痛は2日目に少しあったのみ。
痛み止めの薬も服用することなく過ごせた。
その後も、月に1回程度の間隔で来院され、現在は服薬が必要になるほどの月経痛を感じていない。
体に熱がこもる感じも消失し、月経周期も30日で安定している。
考察
ストレスや精神疲労で生理痛が増悪する傾向にあり、経血量が多く4日程で月経が終了すること。
体に熱がこもり、月経前になるとお腹の緊張が強くなること。
腰から上と下で、皮膚から感じる熱や力に大きな差があった。
以上から体内の気血(体内循環物)の交通を良くするよう治療した。
婦人科にかかっている方ではなかったので、婦人科疾患の有無は未確認であったが、おそらく子宮筋腫などの基質的疾患はないと思われた。
そのため、比較的短期に月経痛が解消した。
今回使ったツボ
腎兪(じんゆ)、膈兪(かくゆ)、築賓(ちくひん)、足三里(あしさんり)、太衝(たいしょう)、子宮(しきゅう)