四十肩・五十肩 40代女性
症状
数週間前から肩や腕に違和感を感じていた。
来院前夜に突然、右肩から上腕にかけての痛みが酷くなり腕が上がらなくなってしまった。
治療経過及び結果
来院時の症状右腕を前に上げようとしても70度程度しか上がらない。
右腕を横に上げようとしても80度程度しか上がらない。
左腕を動かす際にも、少しだけ肩関節に違和感を感じる。
生理の時に腰痛、吐き気、食欲減退。
生理前のイライラ。
副鼻腔炎。
初診終了時に、前は120度・横は100度上がる様になる。
肩関節から上腕にかけて痛みが残っている。
肩関節痛があるときの運動療法と気を付けるポイントを伝えて終了する。
第2診では痛みも消失し、肩関節から上腕の可動域も正常になる。
月経にまつわる症状も改善したいと希望があり、左右の肩関節痛を予防しながら生理痛の治療に通院中。
考察
実質、1回の施術と自宅での養生をアドバイスして完治している例。
発症から早期に受診したことにより、回復も速やかだった。
今回の例は、くすぶっていた肩の不調が月経をキッカケに増悪したものだと判断しました。
女性の場合、元々ある症状が月経周期によって悪化したり、キッカケとなりそのまま症状固定することがある。
肩関節の動きを制限していた原因を治すために肩関節エリアにあるツボ1つで改善。
この方の月経時の不快症状を改善するための治療がさらに回復を早めた。
再発予防、左肩関節痛の悪化を予防するためにも生理痛の治療は有効であり、現在も継続中。
生理痛も改善が見られているので、別の機会に報告する。
今回使ったツボ
肩髃(けんぐう)、大杼(だいじょ)、大腸兪(だいちょうゆ)、血海(けっかい)、腎兪(じんゆ)