今日もちょっと書いてみます!!
「熱がでると何でリンパが腫れるんですか?」
それは皆さんの体の免疫機能に関わりがあります。
リンパが腫れるのは、体を守る防衛機能が強く働いている証拠です。
皆さんがリンパというのは、おそらく指で触れることのできるコリコリを言うのだと思います。
それらのコリコリは、解剖学的にはリンパ節と言います。
ヒトの体内の循環は、動脈・静脈・リンパ管で成り立っています。
動脈は肺で取り込んだ酸素を多く含む血液を運います。
静脈は体の隅々まで送られた血液を今度は心臓に戻します。
心臓からはまた肺に送られて、酸素を取り込んでと繰り返しています。
そして最後にリンパ管は、静脈で回収しきれなかった体液を組織から集めて静脈に戻す役割を担っています。
この、リンパ管の分岐点がリンパ節です!九州の方はわかると思いますが、リンパ節はリンパ管の鳥栖JCTみたいなもんです。
代表的な場所は、顎下(顎のした)、腋下(わきのした)、鼠径(こかんせつ)ですね。
こんな所は腫れてコリコリを触れた経験がある方も多いのではないでしょうか?
それから、有名なのは腸管内の集合リンパ節(パイエル板)や、左鎖骨付近にあるウィルヒョウのリンパ節です。
腸管内のリンパ節はアレルギーと関連していますし、ウィルヒョウのリンパ節は胃癌との関連が言われています 😐
リンパリンパと言うけれどいったい何なのさ!と。
ヒトの白血球は外敵から身を守るための免疫細胞です。
白血球には、リンパ球・顆粒球・単球などの種類があります。
種類があるということは、それぞれに独自の免疫反応を起こします。
そのうちリンパ球は、以下のような種類に分かれます。
胸腺で作られたリンパ球=T(thymus)リンパ球 T細胞
骨髓で作られたリンパ球=B(bone marrow)リンパ球 B細胞
胸腺と骨髄についての説明は端折ります。後日、こちらも詳しく触れてみたいと思いますが。
リンパ球はそれぞれ、末梢血中(毛細血管)、リンパ節、脾臓(白脾髓)で働きます。
◎血液の中を流れるリンパ球は、身体を巡回しています。つまりパトロールです。
もしも何か抗原(外敵)が体内に進入してきたら、血管外に出て直接やっつけに行ったり、抗体と言われる飛び道具を作って外敵をやっつけたりします。
◎リンパ節にいるリンパ球は、組織に入った抗原(外敵)がリンパ液で捉えられ、リンパ管によってリンパ節に持っこられたときに外敵と闘います。
リンパ節はジャンクションでもあり、戦いの場にもなるわけです。
◎ちなみに脾臓は血液の濾過装置です。目の細かいザルだと想像してください。
ここで、古くなって変形した赤血球を引っ掛けて壊します。また、血液中に入った抗原(外敵)をも引っ掛けて、待機していたリンパ球がやっつけます。
リンパ球が外敵と戦っているときには、こちらが有利になるように体温は上昇します。つまり発熱します。
発熱する理由は以前のブログを呼んでくださいね!
つまり、コリコリは外敵と戦っている証拠なのです。
こういう時は、身体は疲れていますから、あまり無理をさせないでゆっくりと過ごす方が良いのは言うまでもありません。
今回は、身体の防衛隊員であるリンパ球についてお話してみました。
続きは次回!