常識? 非常識?


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もしも鍼灸院で、こんな広告を出したら叩かれます。

😛 「すぐに治る」 「どなたでも治る」 鍼灸施術 😛

でも世間の雑誌はこの手の、うたい文句が表紙を飾っています。

🙂誰でもできる、猿でもわかる、こうすればわかる、こうすれば治る 🙂

雑誌だけじゃない。

テレビもラジオも、

「あなたのその症状、心筋梗塞の予兆かもしれません!」

 「あなたも肺がん予備群」

などなど、不安な気持ちをあおってから興味をそそらせる方法をとったり。

 

 

あまり知られていませんが、鍼灸院は医療法の下で業務を行っています。

つまり、大まかには病院と同じ法的な制約を受けて経営をしていかなければいけません。

考えてみれば当然です。国家資格ですから。利用者である患者さんの安全が第一です。

 

街にある病院の看板や広告を見てみてくださいよ。

最初に書いたような、ある症状が治るとか、どんな手技・方法で治療するかについてなどの広告は無いはずです。

鍼灸院もこれに同じということです。なんとか流の鍼とか、痛くないとか、肩こり専門とか、そんな広告(看板)はダメなんです。

(インターネット上の情報については、法律が古くて制限が追いついていないため、今のところ広告とはなっていません)

 

だけど、ほぐし・カイロ・整体などなど国家資格では無い業を行う者は、医療法による広告の制限を受けませんので、書きたい放題・言いたい放題!過剰広告どころか、あたかもそこに掛かれば絶対に症状が治るかのような表現にあふれています。

一定の過程を経て、一定のレベルの試験をパスして国家資格を取得した者より、そうでは無い者の方が自由に宣伝活動ができるのです。矛盾を感じませんか?それだけではなく、危険なことだと思いませんか?大阪で起きた赤ちゃんの首をひねるマッサージの死亡事故を覚えている方もいらっしゃると思います。事故を起こした施術者は国家資格である按摩マッサージ指圧師を持っていない、いわゆる無資格者でした。

初めて聞いた方には信じられないと思いますが、これが我々の業界を取り巻く現実なのです。

ほぐしでもカイロでも整体でも、勉強家で努力を惜しまず、素晴らしい技術をもった施術者もいるはずです。

その技術を広く伝えて、困っている人の役に立ちたいと思っているからこそ一生懸命広告活動をしていると思います。

国家資格を持ち、上記の施術者たちと同じかそれ以上に情熱と責任を持って取り組んでいる鍼灸師たちは、広告を制限されている。

そんな現状で我々の技術も予め知ってもらおうとするならば、ここ(インターネット上)しか無いわけです。

もちろん、私もそうです。

当院のホームページ上では、様々な紹介をしています。

そのほうが選ぶ側からすると有益だからだと思うからです。

私たちがどのような施術を行っていて、どんな考えをもった人間なのか。などなど。

そうでないと、現状では鍼灸の施術について知ってもらう機会が非常に少ないからです。

みなさんにとって有益になりそうな情報を提供する事はあっても、恐怖心をあおったり、根拠のない発言やオススメをすることは皆無です。

これから治療院を選ぶみなさんには、知っていただきたいことです。

広告のド派手な所が、ド派手な施術をする所が、必ずしもあなたの症状を緩和するとは限らない。

鍼灸師たちは、みなさんがお困りの症状が少しでも緩和され、苦痛が取り除かれるように日々奮闘しています。

そういった現実に触れるには、信頼できる施術者に巡り合う事でしか叶いません。

温かい手で