おしっこ調節ホルモン


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バゾプレッシンというホルモンを聞いたことがありますか?

脳下垂体後葉という場所(ざっくり脳です)から分泌されます。

 

このホルモンは血行に乗っかって腎臓へ。

腎臓は毛細血管の集まり。

毛細血管から水分と余分なものを出して尿にして膀胱に送ります。

バゾプレッシンが働くと、腎臓はおしっこを作りにくくなります。(尿細管での水再吸収促進)

 

バゾプレッシンを脳下垂体から出すために、視床下部という場所から「バゾプレッシンを沢山分泌させなさい!」という指令が下垂体に送られます。

この視床下部は、自律神経の中枢です。

つまり、交感神経部と副交感神経のバランスを調整しているオオモト。

 

ということは。

おしっこを作る・作らないは、自律神経の働きが非常に大きいのです。
例えば、ボクシングの試合をしている選手がオシッコしたくなると困るし、山で熊に追いかけられていて逃げているときにオシッコしてる場合じゃないわけです。
すなわち、交感神経部が働いているときには、基本的にオシッコは出来るだけ作らない、出来るだけ溜める方向に調節されるということです。

眠っている間におしっこを沢山作ってしまうのが原因で、おねしょをしてしまう子はバゾプレッシンの働きイコール自律神経の調整がうまくいっていない。

 

ちなみに、自律神経のリズムを作っているのは生活習慣です。

早寝・早起きをすることで、寝る時間近くになって飲み食いしない。朝寝坊するほど、おねしょしやすい。などが防げます。

その上、自律神経の働きも整います。

ですから、自律神経の働きを整える規則正しい生活リズムは、おねしょに関してだけではなく、こどもが健やかに成長するのに必須なのです!

 

かたや、こどもの方は人間関係や勉強など、こどもなりに様々なストレスを抱えてるもんです。

体に対しても暑さ寒さやアレルゲンなど様々な刺激にさらされています。

自律神経のオオモトがある視床下部の周囲は大脳辺縁系という、感情や情動をつかさどっている器官に囲まれています。

おしっこを作る・作らないの調整をしているオオモトの近くに、感情をつかさどる器官があるということは、様々なストレスはおねしょを悪化させる原因にもなるということです。

 

「刺さない・痛くない・気持ちイイ小児はり」は、からだからストレスを取り除き、自律神経の働きを正常にし、健康で強い心身を作るお手伝いができます。

そして、おねしょも早く治るお手伝いができますよ!

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