不妊症 30代女性

症状

自然妊娠を望んでいるが、なかなか授からず1年6ヶ月が経った。
妊娠し元気な赤ちゃんを産む体質をつくりたい。

治療経過及び結果

来院時の症状

婦人科に通院しているが、不妊に繋がるような所見は無いと診断されている。

その他の症状

年中「冷え性」で困っている。

手先・足先が冷たくて、クーラーが苦手。

肩コリが酷くなると頭痛が起きる。

慢性腰痛もあり、体が冷えると痛みが強くなる。

経過

令和1年8月中旬に当院を初めて受鍼。
冷えや痛みの原因になっているものが、妊娠を妨害していると判断できたため、1週間に1度の定期受鍼と今後の計画と展望を説明。

通院から3周期目の11月中旬に妊娠判定。

その後も、順調に経過し今年の7月に元気な男の子を出産。

考察

この女性は、気血津液を体のあるべき箇所にとどめておく力が落ちていました。

例えば、氣がとどめられなくなると
「免疫力が下がる」
「やる気が出ない」
「息苦しい」
などの症状。

血が血管内にとどめられていないと
「いつできたか分からない内出血がある」
「月経がダラダラと長く続く」
などの症状。

また、津液(体液のこと)がとどめられないと
「体が浮腫む」
「偏頭痛が頻繁に起きる」
「下痢しやすい」
などの症状が見られたりします。

それに加え、冷えに繋がる陽気を作り体をあたためる力も低下。

『脾陽虚証』と診断し、関連のあるツボに適正な刺激(鍼やお灸)で治療を開始しました。

治療開始から程なくして、
頭痛、腰痛、冷えの症状が軽減し、初診から3ヶ月経たずして姙娠。
その後もつわりも軽く、順調に経過して今年の7月に元気な男の子を出産しました。