神経痛 50代・男性
症状
10日前から肩甲骨の中に痛みがあり、首から腕にかけて痺れている。
整骨院に行ったが改善がみられず、友人の紹介で当院へ来院。
治療経過及び結果
来院時の症状・肩甲骨の中が痛い
・首から腕にかけての痺れ
・安静時も痛みあり
・肩関節の可動域制限あり(90~100°)
初診時、肩甲骨の中が痛くて首から腕にかけての痺れがでていた。
腕の痺れている神経領域から頚神経4-5-6が何らかの原因で絞扼を受けているものと考え施術。
患者には、神経を絞扼していた原因を取り除いても神経の回復に時間がかかることを伝え肩甲骨の痛みと痺れの改善がみられるまで3,4日に1回の頻度での来院を勧めた。
第2診、肩周りが軽くなり肩甲骨の中の痛みが軽減していた。痺れの変化はなし。
第4診では1日においての腕の痺れを感じる時間の軽減、第5診では痺れの程度が軽減した。
初診時より約一ヵ月後の第9診で著明な痺れの軽減と肩甲骨の痛みが軽減した。
第10診、痺れと痛みが気にならずに1日を過ごせた。
第11、12、13診の間隔をそれぞれ1週間、10日、2週間とあけて経過をみたが痺れ、痛み共に消失。
その後1ヶ月間隔をあけたが経過良好、1ヶ月に1回の来院を勧め施術終了。
考察
理学検査の所見と腕の痺れの領域から、頚神経を原因の1つとして考えた。
また、患者は会社経営者であり多忙な生活に加え、今回の症状でより強いストレスを感じていると問診にて聴取。
脈診、腹診から肝の生理作用にも問題があると考え、体内の気血のバランスを整える治療を加えた。
3,4日に1回の頻度での施術をしたため第4診で痛み、痺れの改善がみられ、1ヵ月後には消失した。
今回使ったツボ
百労(ひゃくろう)、天元(てんげん)、太衝(たいしょう)、扶突(ふとつ)、厥陰兪(けついんゆ)