五十肩

五十肩のイメージ画像

肩関節周囲炎を俗称で、『五十肩』や『四十肩』といいます。
主症状はその名の通り、肩関節の痛みです。
最初は「腕をあげる動作」や「上着を羽織る際」に痛みを感じ、時間の経過とともに悪化していきます。
痛みで腕が動かしにくくなり、症状が進行すると座ったり寝たりしていても痛みが出てきます。(安静時痛)
さらに、寝ているときに痛くて目が覚める・痛くて寝付けないなどの症状が出てくると、いよいよ生活に支障が出てきます。(夜間痛)

一般には、時間経過とともに痛みがピークに達します。その後少しずつ痛みは軽減しますが、このとき肩関節がロックした様になり、ある領域からピクリとも動かなくなります。

つまり、痛みが主症状の時期から可動域制限へと移行していきます。
(疼痛性筋痙期→筋性拘縮期)

症状が出始めたら大抵の方が酷い痛みのため、整形外科・整骨院・鍼灸院を訪ねます。
中には放っておく方もおられますが、痛みが酷く仕事や家事、日常生活に支障が出たまま長時間過ごすことになります。

五十肩は放っておいても「いつかは」良くなることがほとんどですが、そういった放置例は非常に経過が長く、酷い痛みを我慢しなければなりません。
長い方ですと、1年から2年、5年間可動域制限と痛みに苦しんでおられる方も目にします。

ですから、何らかの医療的な介入をしたほうが経過が良好であると言えます。
鍼灸施術は痛みを起こしている深部の筋肉や組織にまでアプローチでき、きゅうあんの鍼灸施術は肩関節だけに留まらない治療で肩関節の痛みを取り除いていきます!

五十肩の原因

発症の機序は明らかにされていません。
何らかの原因で、肩関節を取り巻く筋肉・軟部組織に炎症をきたした状態。

局所の血流不足、筋線維の拘縮、知覚神経の絞扼障害などが起きていると考えられている。

俗称である、『四十肩・五十肩』が示しているように、加齢による肩関節周囲を構成する組織に変化(変性)が起きる過程で発症するものと考えられる。

きゅうあんの施術

当院では、まず炎症の程度(痛みの強さ・痛みの範囲・関節可動域・日常生活動作の障害度など)を確認しながら、腱板損傷や石灰化、頚椎の問題などで発生する似たような痛みを除外していきます。

次にどの動きができて、どの動きができないのか
それぞれの動きを確認して、患者様と一緒に確認していきます。

いよいよ、施術に入ります。
五十肩という病名は東洋医学にはありません。
それと同じように、ご来院いただく患者様の不調の原因も多岐に渡っており、「五十肩にはこの治療」と単純に決定することはできませんが、①一般的に多くみる症状では腕が前から上に上がらない。②横から上に上がらない。③後ろ手が回せない。④何もしていなくてもズキズキうずく。等、最も動かしにくい動きから傷害されている経絡(神経エリア)を選定します。
傷害されている経絡(神経)上にある有効穴に鍼灸を施し、可動域や痛みの程度が改善されるのを確認します。

つぎに当院では、必ずお腹を確認します。
東洋医学では腹診といい、お腹の皮膚や組織を触診して体の中で起きている機能低下を判断していく技術です。
機能低下を認めたら、関連のある経穴(ツボ)へ鍼灸を施します。ここでの施術は、肩関節の動きを邪魔している要因を全身性に確認し整えていく過程とお考えください。
人間のからだは、胴体に手足がくっついて出来たものではありません。
幹となるたったひとつの受精卵から、細胞分裂を繰り返しながらそれぞれの組織器官へと分化していったのです。肩関節も例外ではありません。
東洋医学では例え運動器疾患でもこの様な視点を忘れません。
痛いところ、関連している筋肉に鍼をするだけよりも、こういった角度からの施術も加えると、鍼灸の治療効果がさらに高くなります。

痛みが取れたところで、肩関節のセルフケアをしていただくための簡単な運動指導をしています。
当然ですが、人の関節というのは動かすための構造です。動かさない構造ではありません。
鍼灸施術で痛みをとったら、早期から正しい関節運動を行っていただきます。

この段階まで終了し、当院を後にする頃には肩関節周囲炎の症状は軽減しているでしょう。
ある程度まで可動域が出て、除痛に成功すれば後は時間の経過に加速して回復される方が多いですよ!

是非一度、当院の五十肩治療を受けにいらしてください。
五十肩 患者様の感想1